プーアルはこのように立ち止まりたく、このように足どりを遅くする場所で、お茶によって興し、お茶と縁を結び、街と道路でついでにお茶を摘み採ることができ、空気にプーアル茶の香りが漂う都市で、神秘的な森を観光し、芳しいプーアル茶を味わい、生態食品を食べ、民族歌舞を楽しみ、天然の酸素を呼吸することができる都市である。

プーアルでは、すべてがひっそりと来て、さらに季節の変化、陰雨の残してくれた如何なる痕跡が気づけられないほどいたずらをしている。空気にいつまでも散りきれないプーアル茶の香りが残っているからである。

雨が降っている珠市街を歩くと、旧路地は依然としてその歴史の移り変わりを読み取らせることができる。ラフ族の建築、タイ族の脚楼、朱門、青瓦、白壁などは、その独特なところであろう。浅薄な軒先にふっと一羽のツバメが飛んで来て、また、すぐに飛んで去った。

茶源広場をぶらぶらすると、客好きのプーアル人はティーテーブルの前へ座りによんでくれて、足を止めて休憩するのであろうと、お茶を買ったり味わったりするのであろうと、ただ一目で見ても、ただぶらぶらしても、お客様として持て成される。

梅子湖公園の階段に沿って上がると、身の回りの写真を撮っている幸せな新婚者、梅子湖の中でボートを漕ぎながら遊んでいる子供たちを見ていて、子供のころの無邪気さ、若い頃の幸福への期待と憧れ、中年の事業ための奮闘と苦労が思い出させられる。

プーアルよ、一つの見なければならない、味わわなければならない、愛しなければならない、恋わなければならない都市。

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