初回中国(桐廬)国際民宿発展フォーラムは、浙江省杭州市桐廬県で行なわれた。発表された「中国郷村民宿発展模範県」の選考結果で、普洱市の瀾滄拉祜ラフ族自治県は「中国郷村民宿発展模範県」の栄冠を手にした。
瀾滄県の県委員会副書記、新農村建設村駐在援助チームの総隊長である易茂平は、「瀾滄でも、農村観光の発展が期待できる素晴らしい地理的資源と人文的利点を備えている。瀾滄には大量の宿場、旅館があって、民宿事業は右上がりの段階にある。次のステップで、瀾滄は計画を先行させ、地元の住宅建設部門、発展改革部門、財政部門などが提携する上で、専門家を招いて画策し、地元で人望があり歴史に詳しい高齢者の意見を取り入れ、古い村落の開発において、伝統的建物を残し、伝承あり創造ありの合理的な開発を行う。」という。
此度、瀾滄県には一体どのような優位性があって、全国数多くの県から抜きん出て、選考委員会の専門家と大勢のネット友達の好評を得ただろう?紹介させていただこう。
ミャンマーと隣接する普洱市の瀾滄県には、拉祜ラフ族・佤ワ族・哈尼ハニ族・彝イ族・傣タイ族・布朗プーラン族・回ホイ族・景頗チンプオ族という8つの少数民族が先祖代々住み着いている。そのうち、拉祜ラフ族の人口は21.5万人あり、中国拉祜ラフ族人口の二分の一、世界拉祜ラフ族人口の三分の一を占め、全国唯一の拉祜ラフ族自治県だ。
ここには鬱蒼とするジャングル、美しい山河、多彩な人文と自然の景観があり、世界の茶文化の発祥地でもある。瀾滄県には、惠民郷糯干古寨、千年万畝ムー古茶園、糯福郷キリスト教会堂といった有名な観光スポットがある。
惠民郷の古寨古い村「糯干」
瀾滄県惠民郷景邁村にある傣タイ族風情の古寨は、県街区から74キロ、郷役場から29キロの所にある。中には、傣タイ族文化と古村落の原始的な姿が比較的完全な状態で残されている。山地にある傣タイ族の民居は、濃厚な傣タイ族の伝統的特色を持ち、山地傣タイ族の文化と風情を直に体験するには最高の場所だ。
古寨は、山の畔と川の傍にあり、美しい環境に囲まれ、空気中マイナスイオンの含有量は1.8万個/cm³以上もある。村びとは健康で寿命が長いため、「長壽村」とも呼ばれ、長寿文化と水文化を主旨にした観光村である。
千年万畝の古茶園
景邁・芒景千年万畝古茶園は、県街区から72キロある瀾滄県惠民哈尼ハニ族郷の景邁村と芒景村に位置する。古茶園の総面積は2.8万畝ムーで、広範囲で摘み取りのできる面積は1万畝ムー余りある。新鮮茶葉を年間800トン余り摘み取ることができ、乾燥茶葉にすると200トン余りになる。
古茶園は、世界で最も完璧に残され、最も年代が古く、最も面積が広い人工栽培型の茶園で、国内外の専門家や学者に「茶樹の自然博物館」と称えられ、茶葉の自然林による被覆栽培法の原点であり、茶葉生産の規模化と産業化の発祥地であり、世界的茶文化の源である。それに含まれる歴史的文化の息吹と自然的人文の深みは唯一無二で、瀾滄ないし普洱市全体の茶産業開発と茶文化観光にとって、大切な展示ウィンドウとなる。
糯福郷のキリスト教会堂
糯福教会堂は、瀾滄県の糯福郷役場から北西300メートルの小さい山の上にある。アメリカのバプテスト教会によって、中華民国11年(1922年)に建てられた物だ。この教会堂は、拉祜ラフ族風の高床回廊式建物で、欧米教会スタイルの内装が施され、建物面積の合計506.6平米になる。地上に二つの十字が縦に繋がる形の木骨造で、横方向の瓦張りの屋根を持つ。中には、礼拝堂・拉祜ラフ語教室・牧師休憩室が設けてある。
惠民鎮の翁基村
翁基村の周辺には、傣タイ族、哈尼ハニ族などの少数民族が住んでいる。特殊的な地理と民族のおかげで、この地域の文化は、際立った辺境特色と純朴な民族風情を持つ。ここに住む各民族の人々は歌と踊りをこよなく愛し、布朗プーラン族は歌も踊りも上手である。ここの伝統的楽器と言えば「牛腿琴」だ。祝日や挙式のたびに、人々は集まって楽器を奏でながら歌ったり踊ったりして、大変賑やかである。
ここの自然風景は秀麗で、「千年万畝古茶園」が所在する場所だ。ここの民居には布朗プーラン風の特色が際立ち、布朗プーラン族の伝統文化が比較的完全な状態で保たれ、豊かな布朗プーラン文化の深みを持つ村である。 翁基では、老若男女に関わらず、みんなが歌も踊りも上手で、表現力は極めて豊かである。