ぺー族覇王鞭は74種のぺー族民間舞踊の中で最も代表的で最も広く流行っている舞踊である。それは「繞山林」、「春節正月祝い」、「田家楽」という3つの民俗に存在するばかりでなく、家屋建築や結婚式または祝祭日に演出することがある。覇王鞭舞踊はぺー族の歴史沿革、宗教活動、民族習俗および文化娯楽がしみ込んでいて、古めかしくてユーモアで、優雅かつ剛健で、快適かつ朗らかで、清新かつ活発な特徴があり、ぺー族人民の勤労・勇敢、純朴・善良、団結・進取の精神を映している。
ぺー族覇王鞭という舞踊には愉快な雰囲気が溢れている。覇王鞭は長さ約1メートルの中空竹あるいは扁形木条が長さ約10センチメートルくらいの4~5つの穴を掘られ、それぞれの孔内に2組の銅銭(各組2~3枚)を入れられることになっている。それはロック・ビット楽器で、演出する時に棒を持たれ、踊る時に両端が体、膝または肘にぶつかって発音して、歌舞に伴う。