言うまでもなく、雲南の自然風景、風土、人情に勝る場所はないのだが、写真と記憶だけではやはり我々の要求を満たせない、だからショッピングも雲南旅行にとって必須な一環だ。これから雲南を旅行する上でのショッピングに関する攻略を紹介したい、もちろん我々は良いものを選んで、高い物は選ばないよ。
永子は雲南永昌郡(今保山市)が原産だ。言い伝えでは、900年以上前に、呂洞賓が永昌郡を訪れた時に、龍泉池畔の塔盤山から見下ろすと、母を孝行する貧しい農民が見えた、この農民を助けるために、呂洞賓は彼に地元のメノウと琥珀を鍛造して囲碁を作り、販売すること教え、母子は困窮を抜け出すことが出来き、ここから永子は世に知れ渡った。記録によると、永子は唐宋の時代を起源とし、明清時代に栄え、高官や文人貴族の敬愛を受けたため、皇帝に献上する貢物となり、「天下の永昌棋甲」と美称されたのである。
絞り染めクロスは大理周辺の城鎮のペー族人民が生産している伝統染織品だ。これは地元の藍土を染料とし、真っ白な布を、人の手で“八卦図”、 “蝶”、“三塔の倒影”、 “梅の花”等様々な花柄模様を絞り、染液の中に十一回冷染し、藍を基調とした白の花柄模様が表れる。その特色は、花の色がシンプルで大きく、容易に色落ちしない。服装、入り口の暖簾、テーブルクロス、壁掛等の装飾に利用出来、さらに記念のバッグや、記念のハンカチ等旅行の記念品も作製出来、国内外の観光客の人気を得ている。
プーアル茶は清代にプーアル府管轄区内の今思茅地区とシーサンパンナ州で生産され、昔から今日まで国内外で名前を知られており、清皇帝雍正七年(1730)オルタイが「改土帰流」を推進後、雲南はプーアル茶を毎年の貢物として清皇朝に献上し、思茅の中央特派員が責任を持ち献上することになり、清宮が貢茶として認めて200年間、茶文化の歴史として記録されている。プーアル茶は通常散茶と緊圧茶の二種類があり、其の中でも緊圧茶はプーアル方茶、円茶(七子餅茶)、球茶、餅茶、団茶等の形がある。プーアル茶は、優良な品種の雲南大葉種から新鮮な葉を摘み、殺青した後、揉捻乾燥させた緑茶(雲南青)が原料で、水を撒き、堆積と発酵をさせる特殊工芸加工で作り上げる。最初に製造する毛茶は春、夏、秋の三つの規格に分ける。春茶は更に“春尖、春中、春尾”の三つに格付けして分ける。夏茶は“二水”と称され、秋茶は“谷花”と呼ばれ、プーアル茶の中では春尖と谷花の品質が最も良いとされている。プーアル茶は重発酵茶に属する。散茶の外形は、索条して太くて肥大だ。色は黒くて艶やか或いはマルーン色、豚のレバー色と俗に言われている。まろやかな味で甘みを含み、独特な熟成された香りがある。長期の貯蔵が可能で、時間が経つほど発酵され、アルカリ度も高く、良質だ。調理用としても利用でき、酒抜き、清食、脂っこさを和らげ、痰を切り、ダイエット等に効果的だ。
昆明は雲南・貴州高原の中腹部に位置し、特殊な地理条件が昆明とその周辺地区に独特な四季と春のような気候を作り出した。更に昆明と周辺の玉渓通海等の地に様々な植物と花々を栽培するのに最上の場所をもたらした。花を白菜の価格で買えるという言葉があり、昆明に多く分布する各地のフラワーマーケットも雲南旅行客達の敬愛を受けるようになった。
昆明呈貢斗南鎮フラワーマーケットは1998年8月18日に着工し、74畝の土地を使用し、現在までに総投資額が一億元近くにのぼり、機能の揃った総合切花交易ホール、バラ交易ホール、自動車装飾花ホール、ギフト花交易区等がある。交易ホール内には花屋が500以上あり、地元産、外国産、国外から輸入した花が60種類以上、300品種以上が揃っている。様々な色ユリ、バラ、エゾムラサキ、カーネーション、胡蝶蘭、香石蘭、ガーベラ、カスミソウ等、様々な見たことがない不思議な花が色とりどりに並び、花香りが漂い、ここは正真正銘の「花の海」と成ったのである。斗南の花は大変安く、花が大量に市場に出た時は、2元~3元で一束のカーネーションが買え、一部屋を花でいっぱいに出来る。一本の花の値段は計算すると数分銭で、野菜よりも安いのだ。